Zorg Wide Door

2011年11月22日火曜日

雪のための50の言葉 -ケイト・ブッシュ ニューアルバム-

6年ぶりに、ケイト・ブッシュのニューアルバムが届いた。
タイトルは、「50 Words For Snow」。
邦盤タイトルは「雪のための50の言葉」。
そのままなんだけど、雰囲気と合っていて、心地よく響く。



6年ぶりと言っても、前々作「THE RED SHOES」と前作「AERIAL」の間には12年の間隔があったので、あまり長くは感じなかった。
もともとアルバムを連発するタイプのアーティストではないし。
今年の5月にセルフリメイクアルバム「DIRECTOR'S CUT」が出ていたので、逆にびっくりしている。

「50 Words For Snow」は、タイトルの通り「雪」をひとつのテーマとして作られている。
全7曲が収められているが、それぞれが独立した楽曲のような気がしない。
もちろん、各曲はそれぞれ個性があるのだが、常に前衛的(けれどポップ)だった過去のアルバムとはちょっと異なるようだ。

CDを再生すると、最初の曲でちょっと驚く。

「もしかして、ケイトって、声の質が変わった?」

しばらく聞いていると、コーラスとして参加するケイトの声が流れる。
ブックレットを見ていると、メインボーカルがケイトでは無い。
(女性かと思ったら、彼女の息子だった) 

ほっとして、次々と曲を流してゆく。
うん、良い感じだ。
「Wild Man」「Among Angels」は、素晴らしい。

ただ、ケイトは「AERIAL」から大きく変わったと感じる。
それまでの、キャッチャーな(けれどプログレッシブな)楽曲から、σ(^_^)が愛してやまなかった、80~00年代のニューエイジに近い楽曲へと。
「AERIAL」以前のケイトの曲は、ポップでありロックだった。デイブ・ギルモア(ピンクフロイド)の影響を示唆する人もいるらしい。
「AERIAL」以降のアルバムに関しては「他に類を見ない」等といった評価の声があるようだが、σ(^_^)としては、そのアルバムの世界観は、ティム・ストーリーシークレットガーデンに近いように感じる。

だから、「心躍る」ことは無いのだが、するっと入ってくる。
ここのところダンスビートばかりを聞いていたからかもしれない。

もともとテーマ性の強いアルバムを作るケイトだが、今回のアルバムは絞り込みが強いように思える。
今後も、スタンスとしてはとがり続けて行くんだろうなと、ケイト歴31年のフリークは思う。

次のアルバムは、何年後なんだろうか。
楽しみだ。^^

ロッキングオンの特設サイト (http://ro69.jp/feat/katebush201111

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洋楽アルバムの日本国内盤に、日本のレコード会社によって付けられるサブタイトルは、好きになれないものが多い。
しかし、このアルバムのサブタイトル「美しすぎる夢はいかが」は、けっこう気に入ってる。^^

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