我が家には、
ShuttleのXS35があります。
これに2GBのメモリと500GBのHDDがセットしてあり、XPで動いています。
内部には、約16,000曲のMP3ファイルが入っています。
通常、このPCを起動すると、NewAge系のプレイリストファイル(だいたい3,000曲ぐらい)をWinampがシャッフルモードで起動するようになっています。
PCにはオーディオデバイスがUSB接続され、そこから光ケーブルでステレオにつながっています。
まぁ、有線放送みたいな感じですね。
ただ、曲を飛ばしたり、停止・再始動させたりするのにいちいちディスプレイ、マウス、キーボードを接続するのが面倒くさいので、
Kinesis Savant 20-key Programmable Keypad を接続して、最低限の操作が出来るようにしてあります。(リモートデスクトップという手段もありましたが、これはこれで面倒くさい)
これを、「なんとか」したい。具体的には、「タブレットをリモコンに」したい。
ってことで、いろいろやってみました。
希望としては、Winampのライブラリの情報とプレイリストの情報をXS35とAT300で同期させて、操作をAT300にやらせたいですね。
最初は、WinampのAndroid版を試してみました。
Winampの場合、接続も楽で面白いように簡単にリンクできます。
ただし、同期するのはWinampのライブラリの情報ではなく音楽ファイルそのもので、プレイリストベースで音楽ファイルをAT300にコピーして「同期をとる」という形になります。
なので、そんなにコピーされてもAT300側に容量ないですし、時間も無茶苦茶かかります。
ということで、却下。(特に、最初はWDPF-701MEでやろうとしていたので、なおさら)
そこで色々と探していたら、良いものが見つかりました。
GEB DEVELOPMENT の
aWARemote free for Winamp®。ちゃんと、Androidマーケットにも登録されています。Free版は、ほとんどの機能に制限はありませんが、ライブラリの登録数が400曲までとなっています。
このソフトの機能は、
・Wi-fi経由で接続したPC(以下、音母艦)上で動作しているWinampを、AT300上から制御(再生、停止、シャッフル、リピート、イコライザ等)できる。
・再生中、アルバムジャケット情報を音母艦上から取り込んで表示。
・ライブラリを同期(曲そのものではなく、ライブラリの曲情報)させれば、曲目、アーティスト、アルバムタイトル、ジャンルなどで検索できる。
・音母艦上にあるものとは、別のプレイリストを作れる。
・音母艦上のWinampの起動
・音母艦のシャットダウン(←これが、無茶苦茶便利!)
といったところでしょうか。
間違ってはいけないのは、
・このアプリは、あくまで「高機能リモコン」であるということ。
・似たような画面構造のアプリはいっぱいありますが、単体ではメディアの再生はできません。
というところでしょうか。
さて、インストールです。(同じ使用法を考えている方は、とりあえずFREE版で試してください)
まず、このソフトは、Windows用サーバソフトと、Android用アプリで成り立っています。
最初に、音母艦にサーバソフトをインストールする必要があります。
GEB DEVELOPMENTのサイトから、左メニュー上の「Get Free Server」をクリックし、出てきた画面の中ほどの「Download for aWARemote」をクリックして、「aWARemote_Server_Setup_210.exe」を音母艦の適当な場所にダウンロードします。
ダウンロードが終了したら、インストールします。普通に実行してください。
Windows系プログラムをインストールする上でごく一般的な手順を経て、インストールが完了します。
インストールが完了したら、とりあえず動作しているWinampを終了させてから、起動します。
起動後は、画面上の変化はありません。ま、サーバですから。^^;
次にAT300側ですが、Android マーケットから、「aWARemote free for Winamp®」を検索して、見つかったらインストールします。
インストールしたら、起動します。
上記の流れで起動すると、まずプロファイル設定画面が表示されます。
当然、何も設定されていないので、プロファイルを設定するようにメッセージが表示されます。
さて、ここで注意です。
ここで、「行って来い」な値を放り込むと、プロファイルは保存されますが、そのプロファイルが正しくないとアプリはシステムのエラーで停止します。(『aWARemote free が予期せず停止しました。やり直してください。』のメッセージ)
また、プロファイルは複数設定できますが、一度設定したプロファイル名をアプリ上から編集することができません。プロファイル名長押しで、設定内容の編集と、プロファイルの削除はできます。
まず、音母艦の正しい情報が必要となります。
できれば、音母艦のWindowsファイヤーウォールの例外に、8769のポートをaWARemoteが使えるように、追加しておいてください。
「Auto-Search」という機能もありますが、これはうまく行ったことはありません。^^;
画面下の「New Profile」を選択して、開いた画面に、プロファイル名、IPアドレス、ポート番号(デフォルトは8769)を入力します。
正しいプロファイルを保存し、そのプロファイルをタップすると、再生画面が表示されます。既に音母艦側でWinampが特定のプレイリストで動作していれば、そのまま表示されます。
こんな感じですね。
右上のメニューを開くと、「Sync Library」という項目があります。
これを選択すると、音母艦上のWinampのライブラリと同期します。具体的には曲情報のみが取り込まれます。(保存先は、SDもしくは本体ストレージ)
これによって、画面左のジャンル、アーティスト、アルバムアーティスト、アルバム、曲名での絞り込みが出来るようになり、検索も可能になります。
使い方の一例としては、部屋に音母艦があって、台所などで音楽を聴きながら料理をするときなどに、最適です。もともとスマートフォン用に作られているので、AT300である必要性は人それぞれだと思いますが、私の場合は、タブレットでレシピを見たりしながら料理することが多いので、両方できて最高ですね。^^
これと、
TDKのワイヤレスヘッドフォンTH-WR700との組み合わせは、家事にあって、ほぼ無敵です。電話の着信、ドアフォンの呼び出しの割り込み信号が入れば、もう言うことないっすね。
これまで紹介してきたのは、「aWARemote free」です。当然有償版もあります。free版の「ライブラリ同期400曲まで」という制限は、まぁ、私のような使い方をする輩であれば、なかなか分かりやすい制限です。もちろん、今は有償版「aWARemote Pro」を使っています。価格は1.5ユーロ(175円)でした。
※free版からPro版へ移行する場合、アプリの再インストールは当然ですが、音母艦用のサーバソフトも入れ替える必要があり、プロファイルの再登録と、ライブラリの同期のやり直しが必要になります。
特に他への影響は見られませんが、エラーメッセーの類が少なく、AT300では「突然の終了」がよくおこります。正しく使っている分には問題は無いと思います。
注意:
この記事を書いている時点でのaWARemoteのバージョンは、2.10です。サーバのバージョンとアプリのバージョンが異なっていると動作しませんので、ご注意ください。
AT300のビルドは、HMJ37.02.5.0008。
すべて、2011年9月14日現在の状況です。
お約束として、すべては自己責任でお願いします。^^
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